リノベーション・リフォームにまつわる様々な専門用語を、あいうえお順に解説。
ご購入時の知識としてお役立てください。
化学物質安全データシートとは、MSDS(Material Safety Data Sheet)とも言う。化学物質およびそれらを含有する製品(指定化学物質等)の物理化学的性状、危険有害性、取扱上の注意等についての情報を記載したデータシートのことである。
化学物質過敏症とは、最初にある程度の量の化学物質に暴露されて、一旦過敏症になると、その後極めて微量の同系統の化学物質に対しても過敏症状をきたすものがあり、化学物質過敏症と呼ばれています。化学物質との因果関係や発生機序については未解明な部分が多く、今後の研究の発展が期待されています。
架橋ポリエチレン管とは、ポリエチレン製で給湯管や床暖房などの温水配管に使用できる樹脂配管。
住宅用の火災報知設備は、居室天井にセンサーを設置し、火災時に警報音などで火災を知らせる装置で、センサー部分で完結する簡易タイプや、インターホンなどに連携させるタイプがあります。センサーは熱に反応する熱感タイプと煙に反応する煙感タイプとあります。
重ね継手とは、鉄筋を延長する方法の一つで、鉄筋の部材同士の端を、一定の長さで重ね合わせて継ぐ方法。
飾り格子とは、防犯上やデザインのために、アルミサッシの障子に直接付ける格子。
瑕疵とは、傷や欠陥のこと。建物にシロアリがついていた、契約内容と違う仕様で工事がなされた、契約の段階でわからない瑕疵があった場合など、瑕疵に気づいたときから1年以内であれば、売り主や建築会社への賠償請求や契約解除をすることができる。また、品確法では、新築住宅の売買や請負に限定され、主要構造部の瑕疵と雨漏りについては10年間の瑕疵担保責任があり、修繕や賠償請求ができます。
瑕疵担保責任とは、売買契約や請負契約などにおいて、契約の目的物に隠れた欠陥・瑕疵があったときに、売主などが買主などに対して負う責任のこと。
荷重とは、建物の骨組みに加わる力。建物の自重・積載荷重・積雪荷重など。
かすがいとは、大引きと床束、母屋と小屋束、柱と横架材などの緊結に使うコの字形などの金物。
仮設工事とは、工事期間中において、一時的に施工を行なうための工事で、工事完了時には全て撤去され、構造物の構成体や付属物は残らない。
可塑剤とは、ポリ塩化ビニル等の材料に柔軟性を与えたり、加工をしやすくするために添加される物質。
型板ガラスとは、曇りガラスとも言い、片面にさまざまな型模様をデザインしたガラス。
片流屋根とは、一方向のみに傾斜を付けた屋根形状。
片引き窓とは、1枚の障子を横に引いて開閉する窓。
矩計図とは、建物の高さ関係の納まりを表した詳細図面。縮尺1/30若しくは1/50で、基礎・床組み・小屋組み・バルコニー・建具・軒先などの寸法・納まり・仕様を表した重要な図面。
壁倍率とは、建築基準法で定められた耐力壁(たいりょくかべ)の強さを表した数値。耐力壁の仕様によって数値は異なり、壁倍率5が上限値。値が大きい程、しっかりした壁で耐震性は増すがそれだけ接合部に、耐力の大きい金物が必要となります。
框とは、床の間や玄関の部分の上がり部分に、横に入れる化粧材。
框戸とは、戸の四周に廻した框を仕口により組み立てた建具。
鴨居とは、襖や障子など引き戸を設ける場所の上部にある、開閉のための溝のある横木。
カランとは、給水栓、水栓蛇口のこと。水やお湯を供給、止水する器具の総称。
換気回数とは、室内の空気が新鮮空気と入れ替わる1時間当りの換気能力を表しています。建築基準法では、0.5回/hの常時換気が義務付けされています。
乾式工法とは、下地材や仕上材で、モルタルなど水を混ぜて施工する湿式工法以外の養生期間のいらない施工方法。内壁では、クロス仕上、化粧合板仕上など、外壁ではサイディング張り、パネル張りなど。
外構工事とは、建物本体以外の外部廻りの工事。門、塀、アプローチ、カーポートなどの工事。
外壁後退とは、壁面後退と同じ意味。
額縁とは、窓や出入り口の枠に取り付ける壁との見切材。最近は既製品が多く使用されている。固定タイプとケーシングタイプとがあります。
ガラリ戸とは、框戸の一つで、遮光・通風などのために、ガラリ(一定の傾斜をつけ、少しずつ間をあけて平行に取り付けた幅の狭い薄板)を取り付けた戸。
ガルバリウム 鋼板とは、鉄板を基材としてアルミニウム、亜鉛、シリコンからなるメッキ層を持つ溶融アルミニウム-亜鉛合金メッキ鋼板を総じてガルバリウム鋼板といいます。
含水率とは、木材に含まれた水分の量をあらわす指標。
木裏とは、木を製材したとき、樹幹の内側の面。樹心に近い切断面のこと。
木表とは、木を製材したとき、樹幹の外側の面。樹皮に近い切断面のこと。
刻みとは、墨付けの終わった木材を加工する作業。
キシレンとは、無色で芳香を持ち、常温では可燃性の液体。接着剤や塗料の溶剤、希釈剤として通常は他の溶剤と混合して用いられます。揮発性が高くトルエンと同じように室内に放散されます。高濃度では喉や目に刺激があり、長期暴露で頭痛、めまい、意識低下などを引き起こすことがあります。
基礎パッキン工法とは、基礎と土台の間に隙間を設けて床下の換気をうながす工法。床下換気口にかわるもので、基礎に開口を設けないので構造的にも優れた換気システム。猫土台とも言う。
北側斜線とは、北側にある隣地の日照や通風に影響を与えないための建築物の高さ制限。
キッチンパネルとは、キッチン周囲の壁面に設置するパネルで、調理器具の種類によっては不燃材料であることが求められる。汚れが付きにくいことや掃除のしやすさなどを売りにした商品がある。
揮発性有機化合物とは、VOC(Volatile Organic Compoundsの略称)とも言い、空気中に揮発する有機化合物全体を指すもの。しかし、範囲が広く漠然としているので、WHOでは室内空気汚染の観点か有機化合物の沸点をもとにVOCを定義している。
木拾いとは、設計図面から必要な材料の本数や大きさを拾い出す作業。
Q値とは、熱損失係数の意味で、内外の温度差が1度のときに、1時間に建物全体から逃げる熱の割合を示す。数値が小さいほど断熱性が高い。
強化ガラスとは、フロート板ガラス(普通のガラス)を約700℃に加熱した後で、急速に冷やして作られたガラス。同じ厚さのフロート板ガラスに比べて、約3~5倍の強度をもち、万一割れた場合でも、破片は粒状になるため安全です。
居室とは、継続的に使用する部屋。リビング、ダイニング、各プライベートルームなどが居室扱いとなります。トイレ、洗面脱衣、浴室、納戸などは居室扱いにはなりません。また 居室には、採光と換気、排煙、仕上材などの法的な規制がかかります。
切妻屋根とは、屋根形式の一種で、棟から両側に勾配屋根があり、側面側は壁になっている屋根形式。
切土とは、山などを切り取って造成された土地。その反対が盛土(もりど)と言う。
金銭消費貸借契約とは、ローン契約のこと。借主が貸主から金銭を受け取り、これを分割して返済する契約で、金利、返済期間、返済方法などが定められる。入居・登記後に抵当権を設定して初めて正式な契約となり、融資が実行される。
躯体とは、建物の主要な構造体のこと。構造強度にかかわる部分で、基礎、柱、梁、壁、床などをさす。
管柱とは、木造の建物で各階毎に設けられた柱。また 1階から2階まで、又は2階から3階までの1本でつながった柱を通柱(とうしばしら)と言う。
クッションフロアとは、ビニール系床シートの一種でCFシートとも言う。中間層に発泡塩化ビニールを使ってクッション性を高めている。色彩や模様の種類が多い。
クラックとは、亀裂、ひび割れのこと。不同沈下など構造的に発生したものを構造クラック、割れ幅の小さいものをヘアークラックと言う。
繰上げ返済とは、毎月の返済額とは別に、まとまった金額を返済すること。その後の返済期間が短縮される方法と毎月の返済額を減らす方法があるが、期間が短縮される方法の方が効果は大きい。
クレセントとは、窓用の閉まり部品で、掛け金を受けに掛ける形式のもの。最近は防犯意識の高まりを受け、センサー付きや鍵付きのものがある。
クロルピリホスとは、常温では無色または白色の結晶で水には溶けにくく、融点は42℃前後で、常温の結晶での揮発性はかなり低い特性を持ちます。軽症の中毒時の症状として、倦怠感、頭痛、めまい、吐き気、腹痛などを起こすことがあります。クロルピリホスを含む建築材料の使用は禁止されました。
グラスウールとは、断熱材で、ガラス繊維の間に大量の空気を含んでいるので、断熱性、吸音性が高い。
栗石とは、岩石を割ってつくった地業工事に使う石材。基礎の下に敷き詰め、突き固め地盤を強固にするために使う。
グレーチングとは、帯板を格子状に組み合わせたもの。側溝の蓋やバルコニーデッキなどに使用する。
蹴上げとは、階段の一段の高さ。蹴上げ高さとも言う。
計画換気とは、常時出入り口を明確にして必要な量の新鮮空気を取り入れ、汚れた空気を排出することです。その方法として機械換気と自然換気があり、自然換気の場合は、室内外の温度差や風の強さ・向き等によって換気量が左右され、一定の換気量が確保できない場合があるので、計画の際の十分な考慮が必要です。
珪酸カルシウム板とは、珪酸カルシウムを主原料として形成された板。軽量で耐火、断熱性に優れ施工性が良い。
珪藻土とは、植物の藻が化石化した土。主に壁材として使われる。吸湿、放湿性に優れ、結露予防と防カビに効果を発揮する。
契約電力とは、電力の消費者が、電力会社と契約する使用最大電力。電力会社の供給規則で算出方法が定められています。
軽量モルタルとは、砂に代えて、スチレン粒やパーライト、バーミキュライトなどの軽量骨材を使用したモルタル。
ケーシングとは、窓やドアの額縁のこと。また、窓の額縁を設けず、膳板のみでクロス巻き込みとした対応も多用されています。
蹴込みとは、階段の踏み板先端ラインから下の踏み板の凹んでいる部分。
化粧合板とは、表面を印刷した合板。印刷紙を貼ったプリント合板。木材の薄い板を張った天然木化粧合板などがあります。
化粧スレート葺きとは、セメントと人工繊維や天然繊維を使用して造られた、平状の屋根葺き材。主な化粧スレートは、㈱クボタのカラーベストコロニアル等。
化粧貼り構造用集成材とは、構造耐カを目的とし、表面に薄い化粧板をはりつけた集成材。所要の耐力に応じた断面の大きさと安定した性能がえやすく,在来工法の和室真壁仕様の柱材として使用される集成材。
桁とは、木造軸組みで、柱・壁などの上にある横架材のうち、棟と並行している材のこと。軒桁、敷桁など。
結露とは、壁、床、天井 あるいはサッシ、配管などの表面 又はそれらの内部の温度が周辺の空気の露点温度以下になると、空気中の水蒸気が液体となる現象。
ケミカルアンカーとは、コンクリート硬化後、ドリルで孔をあけ、接着剤でコンクリートとつなげるアンカーボルトのこと。ケミカルアンカーは商品名で、一般名称は、樹脂系後施工アンカーと言う。
けらばとは、切妻屋根の妻側(棟の両端部)の端部。
間知石とは、石材に一定の加工を加えた規格石材で、形は頂部を欠いた四角すい体で底部(面)は1辺約30㎝の正方形です。石垣用石材として多用されている。
建築確認申請とは、建物の建築計画が、敷地、構造および建築設備に関する法令に適合することを、建築主事、指定確認検査機関に申請し、確認してもらう制度。ほぼ全ての建築物に確認申請が必要です。
建築基準法とは、建物の敷地、構造、設備、用途に関する最低限の基準を定めた法律。建物を造る上で、最低限の守らなければならないルール。住宅の場合は、住宅金融公庫の仕様も最低限の基準として対応した方が賢明です。
建築協定とは、ある地域を改善、または発展させるために、その地域の建築物の位置、規模、構造、用途などの基準を条例に基づき、地域住民と行政とで取り決めた基準。
建築条件付き宅地とは、住宅を建設する施工会社が決まっており、かつ建築請負契約を結ぶまでに一定の期間が設けられている土地のこと。
建築面積とは、建物の外壁、又は柱中心線で囲まれた部分の水平投影面積。庇、バルコニーなどは、建築面積に算入されないが1m以上飛び出した部分の面積は算入される。
建ぺい率とは、敷地面積に対して、建築物の建築面積が占める割合。100㎡の敷地に建築面積が50㎡の建物が建っているなら、建ぺい率は50%となります。
源氏襖とは、明かりをとるために障子が組み込まれた襖。
硬質ウレタンフォームとは、発泡プラスチック系の断熱材。耐熱性に優れ、対応できる温度範囲が広い。
公図とは、土地登記簿に添付られた土地の位置や地積を表す原図。登記所(法務局)に備え付けられています。
構造計算とは、建物の自重や積載荷重、及び 地震や風圧などに対して安全な建築物をつくるために、応力や部材断面を計算して設計すること。
構造材とは、建物を構築するための骨組みになる部材で、柱、梁、土台、桁、筋かいなどを指す。
構造用合板とは、建物の構造耐力上主要な部分に使われる合板で1級と2級とがあります。構造耐力を持たせるために用いる場合は、釘の仕様・本数・構造用合板の実(さね)の有無などの規定を守る必要があります。
構造用集成材とは、構造耐カを目的とした集成材で,ひき板をその繊維方向を互いにほぼ平行にして積層接着したもの。所要の耐力に応じた断面の大きさと安定した性能がえやすく,かつ,わん曲材とすることもできる。寸法、断面積によって、大断面、中断面、小断面に分類されています
高断熱複層ガラスとは、太陽熱を取り入れながら暖房エネルギーを外に逃がさない複層ガラスです。室内側ガラスにコーティングされた特殊金属膜が、室外から日射熱を取り入れつつ、室内の暖房エネルギーを反射します。寒さの厳しい地域に効果的です。
工程表とは、工事に着手して何ヶ月、何日で工事が完成させるのか、工事中に行なわれる各種工事項目に、いつどれだけの時間をかけて行なう予定なのかを表した工事のスケジュール。
鋼板とは、炭素を含有する鉄と、炭素の合金である鋼の塊を圧延加工し板状にしたもの。3mm厚未満を薄鋼板、3mm厚以上を厚鋼板と言います。
合筆とは、登記簿において、数筆に分かれていた隣接するいくつかの土地を一筆の土地にまとめること。
コーキングとは、接着性・粘着性のある材料で水密や気密のために、小さな間げきに充填材をつめること。窓廻りやサイディングの継ぎ目、バルコニー雨仕舞いに使用される。
コーチボルトとは、木ネジ状の、頭がナットタイプの金物。ホールダウン金物などの留め付けに用いる。
コールド・ジョイントとは、コンクリートの打設間隔が長く、先に打設したコンクリートと後に打説したコンクリートの間が完全に一体化せず、打継ぎ状になること。軽微な場合はあまり問題はないが、重大な場合で かつ 部材にかかる力が大きい場合は、コンクリートを全体をやり直す必要がある。
小口とは、部材の横断面を言う。
木口とは、木材の年輪が見える横断面を言う。
腰窓とは、壁面の中ほどから上、ほぼ腰の高さにある窓。比較的場所を選ばず、換気の役割も大きい。
骨材とは、モルタルやコンクリートの調合に使用する砂や砂利。天然骨材と人工骨材があり、人工骨材は比重が軽いものが多く、軽量なコンクリートを作りたいときに多用される。
固定金利とは、ある一定期間は金利が変わらず固定されたもの。
固定資産税とは、市町村が課税する税金で、土地と建物それぞれにかかる税金。1月1日現在の所有者に課税され、税額は固定資産税評価額に税率(地町村によって税率が違う)をかけて算出される。
小節とは、製材の見た目(表面)の等級を表す言葉。広い材面を含む1材面以上の材面において、節の長径が20mm(生き節以外の節にあっては10mm)以下で、材長2m未満にあっては5個(木口の長辺が210mm以上のものは8個)以内であること。
小屋組とは、野地板・垂木・母屋・隅木・谷木・棟木・小屋束・小屋筋交いなど、屋根になる骨組をを言います。小屋組は屋根の荷重を小屋梁や柱に伝える働きをします。
小屋筋かいとは、小屋組が歪んだり倒れたりするのを防ぐために、棟木や母屋、小屋束などに対して、斜めに打ち付ける板。雲筋かいとも言う。
小屋束とは、棟木や母屋の下に立つ垂直材。
コルクタイルとは、天然素材のコルク樫を原料に、30cm角程度に圧縮成形した床材。断熱性が高く弾力性もあるので、万一転倒しても衝撃が緩和される。遮音、吸音性に優れる。合板にコルクシートを張ったものをコルクフロアーと言う。
コロニアルとは、屋根葺き材で、薄いスレート板。株式会社クボタの商品名。
転ばし根太とは、床梁の上部にそのまま根太を載せて、釘やビスで留める施工方法。根太工法とも言います。
コンパネとは、コンクリートパネルの略。コンクリート型枠用としてつくられた合板で、耐水性が高くコストも安いが、表面は粗く反りも大きい。
剛床とは、床の構造を剛として対応した床。剛床で設計した場合は火打梁、火打金物は設ける必要がない。
剛心とは、建物の変形に対する抵抗の中心点。
剛性とは、変形に対する抵抗の度合い。材料の性質、部材断面の形状、骨組の構成方法などにより決定される。
剛接合とは、部材の接合形式の一種で、骨組みに力が加わり部材が変形しても接合部が変形しない接合方法。
合板とは、ベニヤとも言い、木材を薄くスライスした単板を、木目が直交するように重ねて貼り合せるため、各方向の強度や寸法安定性に優れている。表面に塗装などをせず、貼り合せた木地のまま一般用途に使うものを普通合板と言う。